図1.(左上) 「すばる」望遠鏡の捉えた超新星爆発後間もない頃の超新星2006jcの可視光(波長550ナノメートル) 画像。(左下) 「すばる」望遠鏡の捉えた爆発の半年後の超新星2006jcの可視光 (波長550ナノメートル) 画像。(右下)「あかり」衛星搭載の近・中間赤外線カメラの捕えた半年後の超新星2006jcの赤外線画像(波長3ミクロン)。爆発から約半年後の時点で、超新星は可視光ではすっかり暗くなっていますが、「あかり」衛星は超新星周囲で新たに誕生し赤外線で明るく光る塵をはっきりと捉えています。 図1 (png file) 脚注なし画像 「すばる」望遠鏡:2006年11月 「すばる」望遠鏡:2007年4月 「あかり」衛星:2007年4月 |
図1(追加).左から、「かなた」望遠鏡と観測装置TRISPECが2006年10月, 11月に、「すばる」望遠鏡と観測装置FOCASが2006年11月, 2007年1月, 4月にそれぞれ捉えた超新星2006jcの可視光画像[B(波長440ナノメートル), V(波長550ナノメートル), R(波長640ナノメートル)バンドの擬似3色合成図]。これらの継続観測により、超新星2006jcが、特に12月頃に可視光で急激に暗くなっている様子を捉えています。視野は「かなた」の画像で約4×4分角(満月の8分の1程度の大きさ)、上が北で左が東となっており、図1の画像を反時計回りに110°ほど回転した向きになっています。 図1(追加) (png file) 脚注なし画像 「かなた」望遠鏡:2006年10月, 2006年11月 「すばる」望遠鏡:2006年11月, 2007年1月, 2007年4月, 2007年4月(拡大図) |
図2 「あかり」衛星に搭載されている近・中間赤外線カメラが捕らえた爆発から約半年後の超新星2006jc及び母銀河UGC4904の擬似三色合成図。3ミクロン(青)、7ミクロン(緑)、11ミクロン(赤)の撮像データより作成。一般的な恒星は青いのに対し、超新星2006jcは銀河と同じくらい赤く輝いており、終焉を迎えた超新星周囲で誕生した塵の熱放射が捉えられています。 図2 (png file) 脚注なし画像 |
図3. 「あかり」衛星と「MAGNUM」望遠鏡による観測で得られた超新星爆発から約半年後における超新星2006jcの近・中間赤外線での測光・分光データ。図中の点線及び実線は、観測データを最もよく再現する塵の熱放射のモデル計算の結果を表しています。約500℃の高温の炭素質の塵(点線)に加えて、約50℃の比較的低温の炭素質の塵(実線)が必要である事が分かりました。 図3 (png file) |
図4. 超新星爆発から約半年後の超新星2006jcを取り巻く環境。超新星爆発によって放出された物質中で新たに誕生した塵(高温成分:約500℃)と超新星爆発前に作られていた塵(低温成分:約50℃)が共存している様子を表しています。 図4 (png file) |
図5.星の誕生から超新星爆発が起こるまでの超新星2006jcの進化の歴史の模式図。太陽の40倍以上の質量をもつ星が激しい質量放出を経て超新星爆発に至るまでの様子を表しています。 図5 (png file) |